AWS認定12冠したけど12冠維持のための更新は辞めようと思う

はじめに

この記事はIT資格取得をテーマに学びをシェアしよう!【PR】Udemy Advent Calendar 2021の21日目の記事です。多くの方が資格取得のための勉強法や体験記を書かれてる中で、資格取得しない宣言の記事を書くのはちょっと場違いかもしれませんが、IT資格取得に関する記事であればOKとのことだったので投稿してみました。こういう考えもあるのかと見てもらえればと思います。

私とIT資格

初めてIT資格を取得したのは大学3年生の時の基本情報技術者でした。テキストが分厚すぎて驚愕したのをよく覚えています。社会人になってからも他のIPA資格やベンダー資格を取得し、20個近いIT資格を持っているのでまわりの他のエンジニアの方と比較すると多い方かなとは思います。

AWS認定を12冠した時

保持している資格種類の中で一番多く持っているのがAWS認定で、2020/5に全てのAWS認定を取得しました。おすすめの学習法等はQiitaに記事を書いています。

qiita.com

AWS認定12冠した理由はQiitaにも少し書きましたが自分の市場価値を上げるためでした。そう、転職したかったのです笑。当時は大手SIerで5年程勤めていた頃でした。クラウドネイティブや自社サービス開発/運用をもっとやっていきたいと当時思っていたのですが、中々そういったことをチャレンジする場が無かったのでいっちょ転職してみようかと思い立ちました。どんどん手を動かす仕事がしたいと思っていたので、プレイヤー寄りの募集要項でいくつかの企業とカジュアル面談をさせてもらったのですが、自分の技術的なアピールポイントが少なすぎると感じました。業務の中で技術的なアピールポイントを作っていくのも限界があったので、既に7個程取得していたAWS認定を全て取得すれば一定のアピールにはなるのでは無いかと思い、半年程の期間で残りのAWS認定を取得しました。結果、資格取得だけが理由では無いと思いますが、今の会社に拾ってもらい、当初やりたかったことをやりながら楽しく働けています。

維持のための更新は辞めようと思った理由

AWS認定を12冠したのですが、全ての認定の更新は辞めようと思っています。現に今の所4つの認定が失効しています。以下にその理由をいくつか記載します。

再認定の勉強時間を確保するのが大変

AWS認定は2021/12現在、3年間の有効期間があり、期限までに再度試験を受けて合格しないと失効となってしまいます。

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これが各認定毎に設けられており、更新するためには各認定試験を再度受けて合格する必要があります(Cloud PractitionerやAssociateは上位のProfessionalに合格すれば一緒に更新されます)。12冠してるともなると更新のための試験がProfessionalとSpecialtyで合わせて7,8個になります。これを3年のスパンで受け続けるのは正直辛いです、、12冠した時と比べると他に勉強したいこととかも出てきて、AWS認定に多くの勉強時間を割くのは難しくなってきたというのもあります。

個人、所属企業共に資格保持するメリットが減った

先も述べたように12冠したのは市場価値を上げるためです。以前所属していた企業での業務では市場価値を上げるのは難しかったのですが、現在所属している企業では業務を通して自分にスキルが身についていることを実感できています。そのため、多くの勉強時間を割いてでも12冠を維持するメリットをあまり感じられなくなりました。

前の企業はSIerということもあり、AWSのパートナー企業(お客様に対してAWSアカウントのリセールやシステム構築を行う)でした。パートナー企業にもランクがあり、認定保有者や構築実績等からランクが決まります。ランクが上がるとAWSからもお客様が紹介されたりサポートが手厚くなったりするようです(聞いた話)。そのため、企業としても認定保有者はどんどん増やして内外にアピールしたいのです。

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ただ現在所属している企業は自社サービスの開発がメインでSIのような事業は行っておらず、パートナー企業でも無いため認定保有者数をアピールすることはありません。つまり資格取得しても評価にはそこまで直結しません(評価されないとは言ってない)。

ちなみに12冠しているとALL AWS Certifications EngineersとしてAWSから表彰されるチャンスが生まれるのですが、パートナー企業に属している必要があるため私は貰えません。

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AWSを触る機会が減った

主に担当しているプロダクトのインフラ基盤がGoogle Cloudを採用しており、シンプルにAWSを触る機会が減りました笑

更新料が高い

合格した時に付与される半額バウチャーは再認定受験時も使えますが、半額でも¥160,00します。それが認定毎にかかってくるため全部で10万程します。会社の受験料補助額は決まっており、自分の懐から一定額出すことを考えると高いと感じました。

受験時間が長くて疲れる

Professional,Specialtyは受験時間が180分あります。まじで疲れます。これを3年スパンで何回も受け続けるのは辛いのでしたくありません。

資格取得した時のメリットを考えよう

こんだけ再認定しない理由をつらつら言ってきましたが、IT資格を取得することに私は意味はあると思います。報奨金があるから、評価が上がるから、勉強を通して知識が増えるから、褒められるから、市場価値が上がるかもしれないから、資格取得する目的はなんでもokです。ただ資格試験のための勉強と合格から得られるメリットが費やす勉強時間よりも価値があるかをよく考えることをおすすめします。